(マリオデAny%RTA)合計12秒早くなる1F壁抜け技が発見された件
→画像の15秒早くなる。は間違いで、実際には12秒早くなる。です。
4月22日にとある壁抜けが見つかった。
その内容は「三段ジャンプでムーンに触れる瞬間1Fだけの間に帽子を投げると抜けれる」というものだった。
これを聞いてマリオデAny%RTAをよく見てる人なら、「バク宙で抜けるじゃないのか?」と思ったはずだ。実際に永らくバク宙でしか抜けれないと考えられていた。
バク宙壁抜けは現在Any%森の国(最速ルート基準)で5枚目に取るナッツのムーンにて使用されており、こちらは猶予フレーム2以上(諸説あり)で、30秒早くなるルートになっている。こちらはムーンに触れた数フレームの間に帽子を投げると抜ける。
三段飛び抜けとは抜ける仕様が少し違い、ムーンが触れれない判定の内にバク宙でムーンの真ん中に行き、当たり判定出た瞬間に帽子を投げる事で抜けるバグとなっている。
余談だが、こちらの壁抜けは2018年の7月頃に見つかっている。
話は戻るが、この壁抜けの発見で全部の箇所で使えれば合計12早くなるようだ。
しかし、この壁抜けはシンプルな見た目に反してとんでもなく難易度が高かった・・・
今回は
1.どの箇所で使用出来るの?
2.どの辺が難易度高いの?
3.RTAで使える?
の3つをまとめた。
どの箇所で使用出来るの?
現在は3カ所で使用出来る事が確認されている。壁抜け発見からほぼ3週間経って研究が進んだ為、Any%ではもう早くなるかつ抜けれる箇所は見つからないだろう。
使用出来る国は、湖の国、そして森の国2箇所となっている。
湖では2~3秒早く、森の国では1カ所が5秒、残り1カ所も5秒早いとされている。
湖の国
Got both lake moon clip BTT segments! This saves 2-3 seconds over lake clip. BTT is now less than 1 second off 54:XX. Flooded pipeway moon clip should bring the BTT to 54 with better segments. pic.twitter.com/JMFD6kFk0r
— @miiwii912 (@miiwii912) 2021年4月25日
2~3秒早くなる。
最初に発見された三段飛び壁抜け。(英名 Triple Jump Moon Clip)
森の国
cum #SuperMarioOdyssey #NintendoSwitch pic.twitter.com/kJN4DVnJ5m
— mech slayer (@wallonice) 2021年4月26日
5秒早くなる。2番目に発見されたMoon Clip
この3カ所の中で一番マシな難易度と思われる
HOW! #SuperMarioOdyssey #NintendoSwitch pic.twitter.com/cRgKmAF95S
— Racso79 (@Racso793) 2021年4月28日
5秒早くなる。この中で最高難易度だと思われる。
↑ここを8秒と間違って記載してましたが、正しくは5秒です
どの辺が難易度高いの?
一言でまとめるなら、やる全ての動きがシビアなフレーム技ばかりであるからだ。
壁抜けで大事な場面となる箇所は3つある。
1カ所目は三段飛びの三段目の踏み切りを毎回一緒とこで踏切しないといけない事。
なるべく壁側の近くでムーン触れる事が重要で、少しでも踏み切りがズレると壁側から遠くなってしまい、抜ける事は出来ない。また、この後の動きの都合上、空中で調整する事も不可なのも踏切が大事である理由に拍車をかけている。
ここまではスタートラインでこの後が非常に大事である。
2カ所目は三段飛びの高さを毎回同じ高さにしないといけない事。
2カ所目が一番難しく、最も大事な箇所となっている。
三段飛びの高さはBボタンを押す長さで高さが決まるのだが、高さ調整は1フレーム単位で決めれて、壁抜けを達成する為に必要な三段飛びの高さの猶予が1Fしか無くフレームパーフェクトで入力しないといけないのが非常にシビアである。
しかも、目押しによる1Fならまだしも、Bボタンを押す長さの中での1Fなのが、更に難しくしてる要因となってる。
なぜ高さがこんなに大事なのかはとあるメカニズムが関係している。
実は壁を抜けるにはマリオの頭が左下or右下の向いていないと抜けないというメカニズムがある。
何を言ってるのか分からないと思うので画像付きで説明する。
三段跳び中マリオはくるくる回っているのだが、実はこのくるくるしてる時にもマリオの当たり判定は変わっていて、この三段跳び中に左下or右下にマリオの頭が向いてないと壁抜けれないのである。これは非常に面白いメカニズムだと思った。
以下の画像は壁抜け成功例
この画像でも分かる通りムーン触れる1F前に左下にマリオの頭があるのが分かると思う。
以下の画像は壁抜け失敗例
この画像でも分かる通りムーン触れる1F前に左にマリオの頭があるのが分かると思う。もちろん頭が上や下に向いてても失敗する。
毎回同じ高さで三段ジャンプしないと、左下にマリオの頭があるフレームでムーンに触れれないので、毎回同じ高さにする必要があったのだ。
興味がある人は上記に貼ってある成功動画を再確認してみよう、どの動画もムーンに触れる1F前に左下or右下に向いていて、壁抜けている。
3カ所目はムーンを触れるフレームパーフェクトで帽子投げる事。
1F技で、シンプルに難しい。1F技ですがこの3カ所目が難易度は一番マシだと思う。
RTAに使用出来る?
結論から言うと難しすぎて使用出来ません。
踏切もおそらく3F以下の入力猶予(+踏み切り調整が難しいスティック操作)、三段跳びの高さも1F、ムーンに触れて抜けるのも1Fなので、全部が非常に難しい。この技に関しては、今後何年経っても採用されないと思う。最近TAS作成が可能になったのでそちらで期待しよう。
終わりに
今回は壁抜けの難易度を主に紹介した。
マリオデAny%は最近他にも何カ所か新しいバグ技や大技が見つかってるが、ほとんどが難易度が化け物級しか無く、今回も例に漏れず非常に高難易度だった。
自分としてはそれくらいこのゲームがおかしくなってきたと好意的に捉えている。
またこのTriple Jump Moon Clipは壁や天井と近いムーンならどこでも壁抜けが可能な為、100%などでは理論上分単位で早くなるではと予想している。
次はRTA精神論的なのを書きたいと思ってるが用語が使える技紹介に比べると語彙力などが非常に大事で自分が作成すると膨大な時間を使うのでまた技紹介になるだろう。
追記 8秒早いと思ってたナッツ壁抜けの箇所が5秒早いとのことでしたので一部内容を修正しました。タイトルも15秒早くなる。から、12秒早くなるに変更しました。
自分の調査不足でTwitterリンクから飛んで来た方から見るとタイトル詐欺になってしまい申しわけない。以後気をつけます!